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【感想】 絵はすぐに上手くならない 成冨ミヲリ

かなりいい本。

絵の上達指南。
漠然と絵が上手くなりたいと思っている人に読んでほしい。

また、「絵が上手い人は、デッサンだけでなく、塗りなども含めて、ササーッとかけるもの」
と思い、自分の鈍臭ささに嫌気がさしている人にも読んでほしい。

この本のいいところは、どういう技術がどの程度の時間で、
どれくらい上達するかがわかるようになるところである。

どれもこれも上手くなる必要はないし、なれない。
この本は、その認識をはっきりと持ってもらうことを目指している。
ある種、諦めることに近い。
ただ、諦めたとしても、罪悪感はない。
どんな絵も描ける「すごい人」になりたいと思ってしまい、
それを目指す徒労感がかなり軽減されるからだ。

自分に足りないのは、ものの形をよく観察し、
形を覚えてストックを増やすことだとわかった。
このように自分の弱点を見つけることにも使える本である。

おすすめ。
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【感想】 食品の裏側 安部司 

これは2005年の本。
90年代半ばから買ってはいけないものや環境問題を取り上げる消費者目線の本がよく出た。
2000年に入ってひと段落したと勝手に思っていたのだが、本書を読むと、どうやら勘違いではないかと改めて思った。
一括表示がやはり問題である。
しかし、この手の本が100万冊売れているわけだから、消費者も相応に賢くなっているはずで、
この本が出てから(あるいは『買ってはいけない』などの本が一通り出てから)10年も経てば、
現在の食品業界の状況がきになるところ。
現在の食品会社や業界を丹念に取材して、冷静に分析した本があれば是非読みたいものである。
ちょっと探してみよう。

【感想】 パパになったあなたへの25章

カリフォルニアの小児科医が新米パパに子育ての心構えやノウハウを説いた本。

かなり面白い。
新米パパだけでなく、そこそこ経験を積んだパパが読んでも、当時の気持ちを思い出して、
あるあると楽しく読めると思う。

カリフォルニアらしい楽しいユーモアやアメリカンジョークで包みながらも、
重要かつ役立つ子育てのノウハウが伝えられている。
ただ、夜泣きをする子の話だが、子供をすぐに抱っこするのは良くないと考える人もいる。
子供は寝ぼけて泣いたりするからだ。しばらくそっとしておいて、様子を見てから抱っこしたほうがいいとも聞く。
また、母乳育児だけだと、子供のご飯のペースが狂いやすく、夜泣きもしやすくなるとか。
哺乳瓶とのバランスをうまくとれれば良いのかもしれない。

お父さん向けの1冊として、日本語のどの本よりも良いと思う。
内容はかなり今の日本人の働き方や社会生活に近い。

【感想】 地球の長い午後

今から20億年後の地球が舞台。
地球の自転が止まり、永遠の午後が続く地上では、植物が生い茂り、人類をはじめ、動物は絶滅の危機にあった、というもの。SFらしく、宇宙に行く話も出てくる。


出版時期は1962年。ニューウェーブSFが台頭してくる只中で、この作品は大きく取り上げられた(らしい)。
影響関係はわからない。この手の話はそれほど好きじゃないが、面白さがわかれば系譜学を作ってみるのも良いと思う。


地球内のSF的出来事を書いているのが当時新しかったらしい。
それ以前は、パルプマガジンとか、黄金時代とか言われ、宇宙に行ったり、冒険活劇のような、安いエンタメがほとんどだったそうだ。そこへ、文学性を持ち込んだのが革新的だったのだろう。

確かに、60年代にこういうファンタジーを読むのは楽しいものがあったに違いない。

でも、今読むと、妄想乙、という感じ。

やはり、本当にこうなるかもな、という夢を見させるような力がないと作品に入りきれない。作者の想像を楽しむべきところを、妄想に付き合っているような気持ちになり、苦行を味わうことになる。

それと、ストーリがいかにも荒い。深読みできる記号性も少ない。哲学がない。それは仕方がないことなもかもしれないが、いい線いっているだけに惜しい気がする。
ナウシカのような世界説明を期待して読んでしまうからかもしれない。

ストーリーは、ピンチを切り抜けたと思ったらまたピンチ、という、それだけの話。最後に、取ってつけたようなオチが一応ある。伏線は回収しきれていない。

まあ、こういう読書体験もあって良い。

【簡単な感想】 都政大改革 野田数 

2017年1月発行。
小池百合子氏の都知事選と当選後の政策などを、最も身近に戦った人物が書いたもの。
都知事選の意義をわかりやすく総括してくれているのは良かった。
都知事選は、政党対小池百合子個人、という図式にしたのが大きかったという。
しかし、組織は組織で存在意義があり、個人は個人で意味があるので、なぜ組織が個人に負けたのか、その点についてもっと突っ込んだ分析があっても良かった。

プロフィール

吹雪

Author:吹雪
書籍編集者です。担当ジャンルは人文書から法律といった専門書、生活実用まで幅広く。哲学研究をかなり真剣にやっていましたので、現実世界のちょっと上の次元に興味があります。

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