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【感想】 地球の長い午後

今から20億年後の地球が舞台。
地球の自転が止まり、永遠の午後が続く地上では、植物が生い茂り、人類をはじめ、動物は絶滅の危機にあった、というもの。SFらしく、宇宙に行く話も出てくる。


出版時期は1962年。ニューウェーブSFが台頭してくる只中で、この作品は大きく取り上げられた(らしい)。
影響関係はわからない。この手の話はそれほど好きじゃないが、面白さがわかれば系譜学を作ってみるのも良いと思う。


地球内のSF的出来事を書いているのが当時新しかったらしい。
それ以前は、パルプマガジンとか、黄金時代とか言われ、宇宙に行ったり、冒険活劇のような、安いエンタメがほとんどだったそうだ。そこへ、文学性を持ち込んだのが革新的だったのだろう。

確かに、60年代にこういうファンタジーを読むのは楽しいものがあったに違いない。

でも、今読むと、妄想乙、という感じ。

やはり、本当にこうなるかもな、という夢を見させるような力がないと作品に入りきれない。作者の想像を楽しむべきところを、妄想に付き合っているような気持ちになり、苦行を味わうことになる。

それと、ストーリがいかにも荒い。深読みできる記号性も少ない。哲学がない。それは仕方がないことなもかもしれないが、いい線いっているだけに惜しい気がする。
ナウシカのような世界説明を期待して読んでしまうからかもしれない。

ストーリーは、ピンチを切り抜けたと思ったらまたピンチ、という、それだけの話。最後に、取ってつけたようなオチが一応ある。伏線は回収しきれていない。

まあ、こういう読書体験もあって良い。
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吹雪

Author:吹雪
書籍編集者です。担当ジャンルは人文書から法律といった専門書、生活実用まで幅広く。哲学研究をかなり真剣にやっていましたので、現実世界のちょっと上の次元に興味があります。

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